ツ・ナ・ガ・ル

言葉にできないような時間が流れている。

コロナウイルスの影響は様々な方面におよび、
私達の日常を大きく揺さぶり、
心をおびやかす。

感染症の専門家、長崎大学の山本教授は、
コロナウイルスとの闘いにおいて、
"戦争"ではなく"共生"を、と語る。

人類が自然の一部である以上、
ウイルス感染やパンデミックというものは、
何度も起こってきたし、今後も起こりうる。

そしてパンデミックの後に
社会が変わっていった例はいくつもあり、
今回も、終息後の世界はおそらく変わると。

私達は、今、確かに変化の足音を聞き、
先の見えない不安を感じてもいる。
しかしまた、何かが生まれつつある予感もあるのだ。

切り離されたように見える日々の中で、
なにげないつながりの大切さ、
ありがたさを、しみじみと感じる。

駆り立てられて、競争して頑張ってきた生き方が、
人と人、人と社会、人と自然が、共生して
つながっていく生き方に変わって欲しいと願う。

山本教授は、1人1人が希望を持っている、
ということが将来の方向性を決めるという。
つながる社会を目指して、今を乗り越えたい。