メタモルフォーゼ

カウンセリングを受けてくださっている
クライアントさんに、それぞれのタイミングで、
ふっと変化が訪れる時がある。

まるで、さなぎが蝶になるように、
本来の輝きが表にでてくる。
メタモルフォーゼ!

カウンセリングする時、私は、
その方の本質に向かっていく。
するとその方が語っている言葉との
ギャップにひっかかる。

「自分に自信がなくて、不安で」
「人と接するのが苦手で」
「1人の方が楽なんです」
それが、本質を覆っているさなぎ。

私に見えるのは、その方のパワー!
人を癒やし包み込む力。
キラキラと輝くカリスマ性。
あふれだすコミュニケーション力。

感情を癒やしながら、
ネガティブな自己概念を手放していく時、
ハラリと、さなぎの皮がはがれ落ちて、
その方の本来の姿が輝き出す。

メタモルフォーゼとは、変化、変身。
でも本当は、ただ本来の自分に
戻っているだけなのかもしれません。


感情と友達になる

週末の心理学講座のテーマは、
「感情の受け止め方」

実は、感情についての常識は、
まだまだたくさんの誤解があります。
感情を出すのはよろしくない、
というのも、その一つ。

泣いたり、怒ったりせず、
アルカイックに微笑んでいるのが、
日本人の美徳だったりします。

逆に、感情を暴発させる人を見ると、
感情は怖いもの、手に負えないもの、
という思いを強くことも。

これ、どちらも不自然なんです!

ネガティブな感情を抑圧ばかりしていると、
心の奥でねじまがって、発酵しはじめ、
突如暴発したり、身体の調子をくずしたりします。

人に怒りをぶつけている人は、
感情がねじまがって、暴発してるんです。
自然な感情を感じているのではないのです。

喜び、幸せなどポジティブな感情はもちろん、
悲しみ、怖れ、怒り、寂しさ、などなど、
ネガティブな感情とも、友達になりましょう。

「寂しかったね」「腹が立ったね」と、
受けとめてあげましょう。
すると、ネガティブな感情は、
じわーんと溶けて、流れていきます。

感情を感じ終わって、スッキリして、
元気が出てきた時、心が癒やされた時、
感情とのつきあい方が、わかってきます。

感情と良い友達になりましょう。

魂を癒やす仕事

今夜は、精霊流しに向かう人たちの、
鐘の音が響いていました。
家族や親戚がたくさん集まって、
話しながら歩いていきました。

私が通った大学院はユング派なので、
よく「魂」というものを考えます。

お盆には亡くなった人の魂が帰ってくるとか、
魂が三途の川まで行って引き返した話とか、
日本人の日常には「魂」というものは、
わりと馴染みが深いけど。

生きている私達の「魂」は、
どこにあるのだろう?
くよくよ悩んでいる心?
あれこれ考えている頭?

迷いも悩みも含みつつ、
より大きな何かに導かれるような時、
「魂」というものを感じます。

ユング派では、病を除去しようとする
"治す(cure)"という考え方ではなく、
"癒やす(heal)"という考え方をします。

真の自己を取り戻していくために、
傷つきを癒やし、魂を癒やし、
生きている意味を見いだしていく。

私も、クライアントさんが
生きている意味や喜びを見つけられるよう、
魂を癒やす仕事をしたいと思います。