故郷(ふるさと)
春休み、単身赴任中の夫のところで過ごした。
実はここは、私が小学校・中学校時代を過ごした
ふるさと。
川の水面の光、鳥の鳴き声、ダラの芽、野いちごの花。
あの頃感じた、ここにいるだけでいい、という感覚。
あれから何かを求めて、ふるさとを出て、
何かを手にしたり、何かを手放したり。
気がついてみると、またここにいて、
そして、ここにいるだけでいい、という感覚。
大好きな神社で、手を合わせていると、
足下からエネルギーが上がってきて、
体を通り抜け、天に昇っていった。
今も昔も、もっとずっと昔から、
私は守られて生きてきた。
ふるさと。