小さな「yes,no」を言う

私の尊敬するカウンセラーが語ってくれた話の中に、
「牛丼理論」というものがある。

たとえば、憧れの彼との初デート。
いいムードの中「何が食べたい?」と聞かれ、
「お肉かな・・。」と答えたとしよう。

お洒落なステーキのお店に連れて行ってくれると思いきや、
彼は、牛丼屋さんに連れて行った・・・。
ところがあなたは、牛丼だけは大の苦手!

「え? あ? えー!」と内心思いつつも、
今さら「ごめん、牛丼だけは苦手なんだ」と言えず、
雰囲気悪くするのもよくない、と笑顔で牛丼を食べるあなた。
その笑顔をみて、「そんなに牛丼が好きなんだ!」と思う彼。

かくして、牛丼屋さんのデートが繰り返されるうち、
「なんてデリカシーのない人なの!」と
あなたの怒りは爆発してしまう。

本当は苦手だったのは牛丼で、大好きな彼だったのに、
小さな「no!」が言えなかったばっかりに、
いつしか彼のことが嫌いになってしまう。

私はこの話を聞いたとき、感動しました!

「過剰適応」「対人不安」難しい言葉で学ぶけれど、
小さな「no!」が言えないだけ。

「え? う、うん」と言ってしまいそうな時、
小さな「no!」を言う練習をしよう。

私の中の「私」を大切に、
小さな「yes,no」を言う練習をしよう。

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