一緒にごはん

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春の夕暮れは、やけに寂しい。

昼間、あたたかな陽差しの中で、一面の菜の花が揺れる。
新たな旅立ち。希望や不安。楽しかった時間。別れ。

ないまぜになって張りつめた感情が、
春の夕暮れには、ふっとゆるむ。

そんなときは誰かを誘って、
一緒にごはんを食べよう。

なにげない会話をしながら、
一緒にごはんを食べよう。

今日も、あしたも、あさっても、
ごはんを食べながら、
私たちは生きていく。