登校しぶり・不登校 その1

毎年、ゴールデンウィークが終わる頃から、
学校に行くのがつらくなる子ども達が、増えてきます。

登校しぶりや不登校には、いろいろなタイプがあり、
その対応も、一人一人ちがいます。

今日から数回に分けて、タイプごとに
参考になることを書いていきたいと思います。

その1は、頭痛、腹痛を始め、発熱、めまい、不眠など
心身の不調を起こすタイプです。

まず、病院で身体の異常はないか、確かめてください。
異常がないようでしたら、精神的なものから来ていることが考えられます。

この子ども達は、大変まじめで礼儀正しく、頑張り屋さんが多く、
登校をしぶると、まわりもびっくりすることがよくあります。

しかしこのタイプの子どもは、自分の本当の感情や気持ちを
感じないように抑圧して、頑張っていることが多いです。

保健室や相談室登校、少し遅刻しながらの登校など、
ゆっくりしたペースでエネルギーを取り戻しながら、
悲しみや怒りなどの感情を感じ、表出できるようにしていくことが大切です。
このタイプには、カウンセリングや箱庭療法などの心理療法も効果的です。

まじめなので、完全に休みっぱなしになってしまうと、
今度はそこから抜け出すのが、苦しくなってきます。

まわりの方も、本人を責めず、つらい体調と折り合いのつく、
ちょうどいい環境やペースを、一緒に探してあげてください。


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